いまさら聞けない「翻訳」と「通訳」の違いとは?

25 10月 2018

こんにちは。前回の記事「留学経験者でも感じてしまう言葉の壁とは?」は、いかがでしたでしょうか? 今回は、通訳者プラットフォームを提供するOyraaとして、そもそも翻訳と通訳の違いとは何か特に馴染みの薄い通訳はどんな場面で利用できるかについて簡単にまとめました。

 

「文書」の翻訳と「会話」の通訳

翻訳も通訳も「外国語を訳す」という意味で混同しがちですが、それぞれには明確な違いがあります。一般的に、翻訳は「書き言葉」、通訳は「話し言葉」を訳す場面で役立ちます。

たとえば、プレゼン資料など「文書」を他言語に訳すのは翻訳、国際的な会議での「会話」には通訳が必要になります。また、2020年の東京オリンピックに向けて都内近郊の飲食店ではメニューの「書き言葉」を翻訳、そして店員と来店客との会話には「話し言葉」を通訳できる存在が求められます。

 

通訳も翻訳も’身近’な時代に

海外ドラマや映画の字幕、海外ブランドの商品パッケージというように、日常生活の気づかないところですでに翻訳されている文書を目にする機会は多くあります。その一方で、通訳を実際に利用したことがあるという人はまだ少数派かもしれません。

しかし、いまや通訳が活躍するのはハリウッド俳優や海外の要人が来日したときだけじゃありません。24時間365日対応、1分100円〜というOyraaのサービスを使えば、日本語が通じない相手とのさまざまなコミュニケーションの機会で役に立ちます。

たとえば、ベトナムの工場へ視察に行き、現地スタッフに案内してもらうとき。言葉の壁によって持ち前の会話力や交渉力が活かせずにいた人も、通訳のサポートがあれば細かい疑問もその場で解決できるだけでなく、コミュニケーションがスムーズに進んでさらなる信頼関係を築くことも可能になります。

また、イタリア旅行中にレストランで食事をしたあとシェフに「ボーノ!」と伝えたら、喜んで何か言ってくれているのに理解できないとき。通訳を介してみると、じつはパスタソースのレシピを教えてくれたとわかり、お礼の気持ちをきちんと伝えることができるかもしれません。

どちらの例もフィクションですが、このように通訳はグローバルな場面で私たちの会話のチャンスを逃さないようサポートしてくれる存在だといえます。通訳の力を借りると、いざという場面で頼りになるだけでなく、言葉の壁を越えて理解し合える楽しさが見えてくるはずです。


投稿者プロフィール…東京生まれ。ミレニアル世代。前職で営業としてアメリカ、シンガポールでの会議に参加した際に、国内・海外チームのコミュニケーションを仲介し、通訳/翻訳への興味が高まる。アイルランドへの引っ越しを機に退職、翻訳業に従事しはじめる。現在はスイスのローザンヌに移住し、フランス語を勉強中。

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