留学経験者でも感じてしまう「言葉の壁」とは?

19 10月 2018

こんにちは&はじめまして!私は、国際結婚を機にスイスのフランス語圏へ引っ越してきたのですが、日常生活で感じた2つの「言葉の壁」について今回書かせていただきます。

 

想像以上に英語が通じない非英語圏

これまで留学や仕事を通じて英語圏で生活をしたことはありましたが、フランス語圏は少し違っていました。その大きな理由はやはり、言葉の壁。私の家の近所では英語すら通じないことが多く、さまざまな場面で意思疎通がうまくいかないことからフラストレーションが溜まることも多々あったのです。

初めて言葉の壁を感じたのは、近所で買い物をしようとしたときのことでした。引っ越してきて初めてひとりでスーパーに行ったとき、日本とは異なる店内の雰囲気や品揃えにワクワクしたものです。しかし、小さな店内を歩き回ったあと、いざレジに向かうと、なんとクレジットカードがエラーに。現金も持ち合わせておらず、こちらが英語で話しても、店員さんにはフランス語しか通じず、お互いなにも理解し合えないまま、仕方なくそのまま店を出ました。帰り道でどっとと疲れを感じてしまったのをよく覚えています。

 

自分の語学力に頼れない!?

スーパーでの買い物だけじゃありません。銀行口座を開設したいとき、病院で看護師や医師とやりとりをするとき、電車での乗り換えが分からないときなど…日本でなんの問題もなくひとりで対処できていたことが、海外ではとてつもなく難しくなることがあります。言葉の壁によって特に困るのは、身の回りの状況が把握できなかったり、自分の考えや状況について説明する術がなかったりすること。

得意・不得意に関わらず「ここで生活する」と決めたからには、その土地の言葉を学習することは避けては通れない道です。私の場合、フランス語テキストを買って音読し、週5日3時間の語学クラスに通い、フランス語のテレビ番組を積極的に観るようにしたほか、現地の人となるべくフランス語で話すようにしました。それでもやはり、言語習得は1日にしてならず。それなりにわかることは増えてきてもまだ、日常生活を送るうえで自分の語学力だけでは不安が残ります。

余裕があるうちはできるだけ現地の方々と積極的にコミュニケーションを試みることが重要なのは言うまでもありません。ひとりでどこまでできるか挑戦することも、個人の成長の糧になります。ただ、海外生活は長期戦で、ときに孤独な戦いでもあります。そんななか、機械通訳ではない通訳サービスなど、生活上少しでも困った時に頼れるような言葉の壁への対処法を見つけておくことは、いざというときの備えとしても、非常に有効ではないでしょうか。


投稿者プロフィール…東京生まれ。ミレニアル世代。前職で営業としてアメリカ、シンガポールでの会議に参加した際に、国内・海外チームのコミュニケーションを仲介し、通訳/翻訳への興味が高まる。アイルランドへの引っ越しを機に退職、翻訳業に従事しはじめる。現在はスイスのローザンヌに移住し、フランス語を勉強中。

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